「先生!24ってドラマがあるみたいです」

先日、BSフジで24時間ぶっ通しで「24 -TWENTY FOUR」を放送していた。そう。「僕の名はジャック・バウアーCTUテロ対策ユニットの・・・」で始まる例のアレ。
私はこれをHDDレコーダ*1に録りながら、タイムシフト機能を使って*2見てみた。見始めたのが夜中の2時〜朝6時、11時くらいまで寝て、昼12時半〜翌朝6時時ごろまでほぼぶっ通しで見た。総評としては「面白い」のだが、所々、突っ込みを入れたくなる箇所があって、もう少しなのにナァ・・・と言う気がした。
ドラマに求める「だますならだましきってくれよ」と言う糸井重里の言葉が頭をよぎる。1週間おきに24週見ていれば気づかないのかもしれないが、今回のように24話を一気に通して見ると、粗が目立ってしまう。

以下、ネタバレ含みます。

たとえば、5話くらい?だったかでキムの友達が運び込まれた病院でジャックがゲインズの指示に従い携帯を捨てる。その後にテリーからジャックに電話を掛けるシーンがあるのだが、コールがせず*3、そのまま留守電につながってしまう。その翌週?で、再度テリーがジャックに電話をするのだが、今度はコールが何度も鳴って、留守電につながらない。その間、ジャックの携帯電話は捨てられた駐車場で放置プレイのままなのに、なぜそれがコールしたり、留守電直通になったりするのか。分からない。
あとは、電話の電源がキレたからとジャックにメイソンが電話を借りるシーンがあるが、そのすぐあとにメイソンの電話に着信がある。なぜ、ジャックはその時疑問に思わないのか。いくらテンパっていても、あの洞察力がすごいジャックらしくない。
より話の本筋に関わることについて言うと・・・
ICカードをすり替えるにあたってはなんでジェイミーを使わないのか。よっぽどジャックよりもジェイミーの方が楽勝で交換できる。しかもより初期の段階で。別に交換用のICカードがなくても、入手したICカードのデータを上書きしてやれば済むことだ。ジャックを操作することによって、ジャック自身を苦しめるためと言うにはゲインズには直接的動機がなさすぎるし、このICカードすり替え作業(作戦と言うには陳腐)に対していちいちドレーゼンの指示が入っていたとは考えられない。
また、ゲインズと通じていたのがジェイミー。そのゲインズを雇っていたドレーゼンと通じていたのがニーナであるのであれば、ジェイミーはニーナが裏切り者だという事は知らないはず。*4ドレーゼンはゲインズの作戦を余りあてにしてなかった事を考えれば、ニーナがジェイミーを殺す必然性はあまりない。と言うか、ニーナが自らの正体をばらす危険性とゲインズの作戦のしりぬぐいとを天秤にかけたときに、しりぬぐいをすると言うのはほとんどありえない選択だと思う。
などなど・・・。また、話の辻褄が合わないところは何カ所かあったが、記憶にあまりない。今すぐもう一度見直す気力もないし、まいっか。

あと。。。文句を言うとしたら「エピローグなし」ってとこ。ある意味ちょっと斬新だが、あの終わりはあんまりではなかろうか。本編のエピローグ的なものはSeason2で語られるのだろうか。

とりあえず総評は面白かったのでSeason2を見てみたい気はする。おそらく、Season2でも「事件はリアルタイムで進行中」と言われるであろうと言うことと、キンバリーがかわいいことは間違いない(だろう)。

*1:このためにかったといっても過言ではないRD-X4

*2:途中、1時間に一回10分くらいの休憩が入るのをすっ飛ばしてみるため

*3:実際にはコールしたかもしれないが、少なくとも視聴者には分からない

*4:と考えるのが自然と言うだけであって、必ずしもそうだとは言い切れないが