「先生!今流行りの振り込め詐欺では?」

と言う事で、今日のお昼休み、会社に振り込め詐欺*1が掛かってきました。ブームに乗り遅れた感は少しあるけど、まぁ、いっか。以下、電話

(まずい、弁当を食べ終えいまから何をしようか悩んでいる昼休みの最中、ぼーっとしているiori_tの内線が鳴る。表示される内線番号は総務部のモノだ。iori_tなんのきなしに電話に出る)
iori_t(以下I)「はい。iori_tです。」
総務部のMさん(以下M)「お疲れさまです。総務のMですけど、今iori_t君あてに外線で電話がかかってきてるんだけど・・・」
I「代表番号にですか?どなたから?」
M「それが最初名乗らなかったんだけど、ナイガイホウキのフルカワさんと言う方らしいんだけど・・・つないでも良い?今、念のため別の電話からそっちへ電話してるんだけど。。。」
(怪しさ爆発だなと思うiori_t。ただ、退院したばかりだし保険会社とかが偽名を使っているのかなぁ?んー違うだろうけど、とりあえず出てみるか。)
M「最近、怪しい電話が多いから・・・どうする?」
I「つないでいいですよ。出ますよ。」
M「じゃ、ちょっと待ってね、一旦切ってむこうの電話から転送するから。」
I「了解です」
(内線、一度切れる。そして10秒位あと再度iori_tの内線が鳴る)
M「Mです。じゃ、変わりますのでよろしくお願いします。」
I「了解です」
(内線が切れ、外線に切り替わる。すでに警戒モードに突入しているiori_t電話の最初からちょっと不機嫌な態度)
I「お電話変わりました。iori_tです。」
ナイガイホウキのフルカワさん(以下F)「もしもし、こちらナイガイホウキのフルカワと申します。いつもお世話になっております。」
(あんたをお世話したことはこれまで一度もないぞ。と思うiori_t。まぁ、相手の話を聞いてみようと思う)
I「はぁ」
F「今回、お電話させていただきましたのは、最近変動の激しい業界における最新の知識を手に入れていただきたく・・・云々*2・・・ですので、会社単位ではなく個人の皆様でサポートさせていただきたいとお電話いたしました。」
(あぁ、セールスの電話ね。はぃはぃ。んー。今が12時26分くらいだから10分くらい遊べるね。そのあと、10分で総務部に報告して、10分で話のネタにしてやれ。じゃ、もう少し話を聞いてみるか)
F「こちら研修と申しましても、お忙しい皆様が集まって一カ所で研修を行うのは参加することから大変だと言う事で、皆様が在宅もしくは職場において勉強できる、通信教育という形をとらせていただいております。教材としましては皆様の業界における今までの事例等をまとめた冊子をお送りし、皆様の業務において、似たようなシーンに出会った場合の判断材料としてご利用いただき・・・云々・・・また、業務における相談等をうけつけるiori_t様専用のフリーダイヤルを開設いたしまして、お問い合わせに対応していくと言う形で・・・云々」
(つか、主語がないと言うか、具体性が無いというか・・・適当な話やなぁ。これ。せめて皆様の部分をおれの名前にせんかぇ?あんたがマニュアル読んでるの丸見えやで?それに、事例集を通信教育といっちゃうって言うのはセンスがおかしくないか?)
F「ですので、今回、この研修を受けていただくにあたって、iori_tさんにお伺いしたいことが3点ほどありましてお電話さしあげた次第です。」
(ここまで約7分、この間私は一回も相槌すら打たない。イジワル。(苦笑))
I「はぁ。」
F「それでです・・ね・・・」
(フルカワの話を遮るようにiori_t突如話し始める)
I「ちょっと待ってください。その研修って私が受けたいって申し込んだわけでも、会社から依頼があったわけでもないんですよね?」
(と言いつつ、何かを思いついたiori_t、おもむろに手元のパソコンでYahoo!を開く。慣れた手つきでYahoo!の検索ウィンドウにナイガイホウキとひらがな、カタカナ、漢字等で検索を始める。)
F「しかし、新聞等で騒がれている様にこれからは、個人の能力というのが求められる社会となってきておりまして、皆様の業界においても会社単位での教育というのはできないために、個人での自己投資をしていかざるを・・・云々」
(Yahoo!でのHit件数ゼロ。怪しさ爆発。やっぱりセールスのお電話で、しかも詐欺臭い。ひとしきり先方の話を聞いたあと)
I「結局、今回のお話はセールスのお電話だと思ってよろしいでしょうか?」
F「いえ、だから先程も申しました通り、新聞等で・・・(ループ開始)」
(マニュアルの再読はじめちゃったよ。じゃ、話が進まないから相槌を打ってみるか。)
I「はぁ。」
F「ですので、今回の研修に関して・・・云々・・・で、iori_tさんの負担費用ですが、最初の2年間は有料ですが、その後3年目以降は定年まで無料という形になっておりまして・・・」
(最初の2年間が有料で、3年目以降は無料だぁ?ありえんやん?各個人用のフリーダイヤルも開設してるんやろ?ビジネスモデルとして成り立たんでそれ。会員数が多くなればなるほど赤字になるやン?)
I「やっぱり、セールスのお電話じゃないですか?」
F「ですから・・・・」
I「なので、フルカワさんが仰りたいのは今後、個人の能力に求められるものは大きくなるから自己投資してでも今回の研修を受けませんか?と言うセールスのお電話でしょ?失礼ですが、先程ナイガイホウキ様という会社をネットで検索させていただいたんですが、一件もヒットしないんですよ。御社はホームページをお持ちですか?それともお持ちじゃないんですか?」
F「・・・はい・・・」
I「ハイ。とはどちらのハイですか?持っているに対するハイですか?持っていないに対するハイですか?」
F「・・・はい・・・」
I「お持ちじゃないと言う方のハイだと考えてよろしいでしょうか?」
F「・・・はい・・・」
(もう、ハイしか言わねぇのかよ。)
I「では、御社のご連絡先をお伺いしてもよろしいですか?御社はどちらの会社なのですか?」
F「福岡です。」
I「失礼ですが、ご連絡先、お電話番号をお伺いしてもよろしいですか?」
F「092-761-****です。」
I「092-761-****ですね。ところで、今回のお話は、私個人から申し込んだ訳でも会社から申し込んだわけでもなく、フルカワさんが仰る業界において自己投資で勉強せざるをえない状況になっているから案内の電話をしていると言うことになりますよね。しかし、その業界とはなんですか?誰から私にその研修を受けさせるように頼まれたんですか?」
F「・・・はい・・・」
(ハイじゃわかんねぇよ。と思うiori_t)
I「じゃあ、どのような名簿に基づいてお電話されているのですか?私の連絡先はどちらから入手されたのですか?」
F「それは・・・・私の手元にはお名前と連絡先と、住所と会社名が入った名簿があるだけでして、そちらの入手先について聞かれましても・・・」
I「分からない。と仰るのですね?」
F「・・・はい・・・」
I「では、それがわかる方はそちらにいらっしゃいますか?その方と変わっていただけませんか?」
F「・・・・・・あいにく、ただいま席をはずしておりまして・・・」
I「では、その担当者の方のお名前をお伺いできますか?」
F「・・・・管理部です。」
I「はい?担当者の方のお名前ですけど?」
F「管理部です。」
I「管理部ですか?担当者の方の個人名はお教えいただけないと言う事ですか?」
F「いえ、管理部で通じますから。」
I「通じるかどうかではなくて、お名前をお伺いしているのですが。」
F「管理部で通じますので」
(めんどくさい。と思い始めるiori_t。)
I「では、先程のお電話番号にご連絡して管理部の方お願いします。といえば通じるのですね?」
F「はい」
I「では、お話の内容を検討して折り返しお電話いたしますので、今日はこれにて失礼いたします。」
F「はい」
(はいじゃねぇだろ。ご検討よろしくお願いいたします。の一言でも言えねぇのか?と思うiori_t)

以上、まぁ、所々誇張した部分や記憶違いもあるかもしれないけど、こんな感じの電話。とりあえず、検討するも何もフルカワさんが思いっきり話している最中は仕事しながらだったりで、上の空だったので全然話を聞いていません。なので検討しようがありません(苦笑)
とりあえず、総務に変なセールスの電話でした。って言う報告をすると共に、ネタとして記録。昼休みの最後の10分はこの話と詐欺系の話でひとしきり盛り上がりました。

*1:と思われる電話

*2:あぁ、録音しておけば良かった。面白かったのに。