「先生!コミュニケーションというもの」

はじめに

最近、これらの記事を読んだ。

気が利かない=予測ができない=仕事ができない - 人間関係
Togetter - 「説明が下手な人に欠けている3つの能力」

で、思うところがあったので久しぶりに日記を書いてみようと・・・。

なぜ興味を持った?

それは、ずっとこういう事について考えたりしてるから。かな?仕事をしていたらどうしても自分の思いどおりに行かない事が多々ある。では、なぜうまく行かないのか?なんてことを考えて、どうすればいいのか?なんて事を考えるクセがついてしまったのだろうと思う。

読んだ時の第一印象

「気が利かない=予測ができない=仕事ができない - 人間関係」に対しては

タイトルまではお!?と。/中盤から、うーん・・・と。/何事も相手の立場にたって考える事は大事。/腹が立つ事もあるだろう。けど、それを腹が立つ。で終わらせちゃだめよね。/前を向こうぜ、前を。

「Togetter - 「説明が下手な人に欠けている3つの能力」」に対しては

説明下手は想像力が足りないと思う/相手が何を分かってて何を分かってないから、どう説明すべきか?という事を考えられない/分かってても手を抜くとそういうことが起きる/説明下手は想像力欠如or(and)怠惰でFA。

と、で、共通して言える事は、何事も相手の立場になり、この人は何を知っていて、何を知らないのか?なんて言う事を考えながらいろいろ行動していく必要があるなぁ。ということ。

自分自身の行動は?

自分自身は上記の様な相手の立場にたった行動というのを心がけるようにしている。これは別に気遣いというわけじゃなくて、自分が効率的に自分の意思を伝えるためには何をすればいいのか?という事を考えた末の行動だ。だから、相手の為を・・・なんて気は毛頭なく、相手と合意を作っていく事。妥協していく事。これらを効率的に進めたい。と言う至極自己中心的な考えに基づく。褒められる要素なんぞひとっつもない事を強調したい。
だから、逆に相手の為に・・・なんて公言している奴は信用ならない。所詮、世の中のほとんどは自分のためだ。なので、自分が相手の立場にたって話をしている場合も、貴方の為に。という様な事は言わない様に気を付けている。あなたはどうしたいのか?という事を聞いたりはするけど。

具体的には?

相手との共通言語を持つことが大事かなぁ。と。いや、日本語という意味ではなく、趣味や志向、興味があることなどで共通項を持たせておく。ということ。相手が何について興味を持っているか?ということを事前に把握しておく事で喩え話などがしやすくなり、説明も簡単になったりするし。そういう意味では、広く浅くっていう自分の知識体系は少しは役立ってるんだろうなぁと思う。
まぁ、深くない知識は稀に反感を抱かれたり、シロートが。と思われたりする原因になったりするが、気にしてはいけない。そう思われたと感じたら、より深く知ろうとする態度で吸収すればいいのだ。

テクニカル面では?

意思疎通におけるテクニカル面での考慮っていうのは、こんなモノかな?

  1. アウトラインを先に説明する。
  2. 喩え話をする時は共通言語で。
  3. 喩え話は喩え話であり、喩え話後の誤差修正が必要。
  4. 常に主語を明確化して説明する。
  5. 相手に言い換えてもらう。

アウトラインを先に説明する。

物事の説明はまずはアウトラインから説明することを心がけている。そうした方が個々の説明にどのような相関関係があるのか?などの全体像を想像しやすい。
全体像を説明するという事は、まず説明不要な共通認識のレイヤーをまずは見つけるところから始まる。
「D」という事柄を説明したいとき、前提条件「A」「B」「C」などが存在する場合に相手はどこまで知っているのか?を確認する。そこのベースラインを決めずに話をしては手戻りが多い。面倒でも先に共通となるレイヤーに土台を築き、そこからアウトラインを組んで、最終目的地を示して、説明に入る。こうすると、聞き手のレベルが高い場合はアウトラインの説明をしてる段階、もしくはそこから先の説明を少しし始めた段階で、1を聞いて10を知ってくれる。これは非常に楽だ。

喩え話をする時は共通言語で。

喩え話をする時は、相手との共通言語を使うように気遣っている。例えば同じ事柄であっても直属の後輩に対して説明する場合はアニメや漫画、ゲームを引き合いに出して説明する。親に説明するときは代替可能な別の共通概念について説明する。相手によって同じ事の説明でも説明方法は分けるべきだと思っている。具体例としては・・・うーんあまり思いつかないが・・・。
例えば、うちの製品の開発部隊が全く顧客を見ず、プロダクトアウトな状況におちいっている事を端的に比喩する場合。
あまり知らない人には「ファミレスにたとえてみよう。サポートや拡販をやってる人はホール。開発者っていうのは厨房だ。現状はホールと厨房の心的距離が遠くはなれていて、ホール、ひいては客の意見が全く厨房に届かない。なので、厨房の中ではシェフの気まぐれサラダとか、気まぐれなんとかみたいなのばかり作っている。出来上がったものは食えないわけじゃないけど、注文とは当然違うものなので、ホールが客になんだこれは?頼んだのとは違うじゃないか、と怒られているのだが、厨房はその怒られている姿を見ても、怒られたんだ何とかしてよ。とホールに言われても、いやぁ、素材がねぇ・・・みたいな言い訳をして全く改善する気がない」様な状態。ってな説明になるかな?
後輩に説明する場合「あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ。『おれはマーケットインの製品を作ってたと思ったらいつのまにかプロダクトアウトになっていた』な… 何を言ってるのか わからねーと思うが(以下略」って感じ。
相手がどこまでの言葉を理解しているか。という事を前提にバッサリと説明をカットしたり、どういう風に説明すればクスリと笑ってくれるか。なんて言うのも考えたい。後輩に話すときには、さらに「そんな製品で大丈夫か?」とか「おかしいですよ!開発さん!」とか言っちゃうかもね。

喩え話は喩え話であり、喩え話後の誤差修正が必要。

とまぁ、喩え話をしたんだが、この喩え話っていわばアウトラインみたいなもの。概要をなんとなく理解してもらうためであり、喩えを喩えのままで放置しておくと、誤差が出るはず。なので、その辺はさっきの喩えを踏まえる様な形で本来説明したいことを説明する。

常に主語を明確化して説明する。

で、説明ベタの人によくありがちなのは、自分が知ってる事は相手も知ってると思って行動するってこと。これは、説明全体の事をいうだけじゃなくて、話をするときの主語を省略するなんて些細なところにも出てしまう。例えば「端末Aと端末Bがあって、hogeっていうファイルがあるんだよ。」って説明をされた場合、hogeっていうファイルはどこにあるか分からない。端末Aだけ?Bだけ?A,B両方?それとも両端末にはなくて、別の場所にhogeっていうファイルがあるのか?とかもう、めちゃくちゃに取れちゃう。なので、「ある場所に端末Aと端末Bが有ります。」で一回切って「次にhogeというファイルが有り、これは端末AのC:\・・・にあるんだよ」という様な短文形式で主語を明確化して話をしないと、いけないなぁ。と。可能であるなら図示化して、説明をしてあげるほうが分かりやすいと思う。

相手に言い換えてもらう。

で、これは相手が目上だと多少やり辛いのだけれども、自分の言いたかった事を言い換えてもらったり、まとめを言ってもらう様に心がけている。だから、「つまりどういう事だってばよ?」ってのを確認してもらう様にしている。

最後に・・・。

という事で、上記の様な事に気をつけて「相手の立場に立ち」「共通言語を用いて」「主語を明確化しながら」説明をしていけば、後から「サスケェ・・・。」という様な状況にならずにすむのではないかなぁ?というのを2011年06月09日現在では思っている。ま、この辺、生きていけば変わっていくことも多いと思うけど、最終的には「自分が楽してぇ」っていうことだから。ね。