「先生!大変不謹慎ではあるが・・・」

昨日、宮城県沖においてM7.2、最大震度6弱(宮崎県川崎町)、宮城県牡鹿半島沖深さ約42キロの地点で地震が発生した。幸いなことに死者が出ているという情報は聞き及ばないので、亡くなられた方はいらっしゃらないようだが、けがをされたり、家屋が倒壊したりしたかたはいらっしゃるようで、被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。
ところで、地震と聞くと私は少し興奮をせざるを得ない。大学で地球物理学を専攻した際、私の主な研究テーマは海溝型地震についての研究であった。
今回の地震は、約30〜40年周期で発生している宮城県沖のプレートで発生している海溝型地震(通称宮城県沖地震)であるとの見方が強い。ただ、私はちょっとこの見解に疑問がある。本当に宮城県沖のプレート型地震であって、次の地震はまた30年のスパンに入れるの?というところについてだ。以下は、大学時代に少しだけ地震についてかじっただけの私がいう与太話なので、深く受け止めすぎないで、正式な気象庁なり公的機関の発表を受け止めてほしいのだが・・・。
そもそも、この地震の第一報を聞いたときに震源の深さが42kmということを聞いて、浅っ!と思ったのが正直な感想だ。海溝型地震は深部地震になるのが通例であり、その深さは100kmかそれよりも深い場所になることが通例・・・のはずだったよね?(あ。なんか自信なくなってきた)
また、前回の地震は昭和53年(1978年)にM7.4規模で死者28名を出した地震であり。通常40年弱の周期を持って発生している地震にしては今回の地震は許容範囲内とはいえ27年・・・少し周期的に短い様な気がする。
つまり、今回の地震は確かにプレート境界面で発生した地震であることには変わりないが、浅部での境界剥離が発生しただけのものなのではないか?と思う。また、前回の地震規模がM7.4で今回の地震規模がM7.2であるため、地震規模としては約1/2程度の規模でしかなかったことになる。

マグニチュードとはエネルギーの常用対数に関する計算で導き出せる数値である。地震のエネルギーをE、マグニチュードをMとして計算式を立てると、以下の通りとなる。
log10E = 4.8 + 1.5M
つまり、マグニチュードが1上がると、地震のエネルギーとしては32倍という事となる。
今回と前回の7.2と7.4をそれぞれ代入すると以下の通りとなる。
Case 7.4 → 4.8 + 1.5 * 7.4 = 15.9 = 53log102 = log10253
Case 7.2 → 4.6 + 1.5 * 7.2 = 15.3 = 52log102 = log10252
つまりエネルギーEは、M7.4の場合は253、M7.2の場合は252となる。つまり21分だけエネルギーが異なる事となる。

これらの事から、プレート境界面深部での結合は今だ続いており、先の地震の影響を受けていつでも再度剥離を起こす事ができるような状態になっているのではないだろうか?つまり、ここ数年の間に再度M7.2クラスの地震が発生するのではないか?ということである・・・まぁ、周期が短かったので地震の規模が小さかったんだよ。といわれるとそれまでだが・・・。
以上、浅知恵でした。