「先生!東証の話、触れないで置こうとおもったのですが・・・」

またしても東証でやっちゃったことになっているF通。触れないで置こうと思ったんだが、触れておくか。

東証は8日夕方、富士通からの連絡で売買システムの欠陥を初めて知った。システムは00年から稼働し、11月のシステム障害の後から見直し作業を行っているにもかかわらず、全く問題に気付かなかった。メーカー任せのシステム管理の問題点がまた浮き彫りになった。

つまり東証的には、システムの欠陥があったって言うのは知らなかったんだ。みんなF通が悪いんだ。としたいわけなのか?ところで、以下のような意見を見つけた。

みずほ証券は「システムがアラートを出したが処理を続行してしまった」
=「恒常的にアラートを無視して変な注文を出すことがあったので、アラートを消すことに慣れきっていてアラートが意味をなさなかった」
=「いつも持ってない株の大量売りの見せ板やってたんじゃないの?」
という疑惑のほうが・・・

確かにである。普通、アラートが出てきている最中にそれを無視って処理を進めるって言うのは、よっぽど操作に確信が無いとやらないと思う。それか、常にいつも出るメッセージだからそれほど気に留めなくなってしまっていたのか。こう考えると後者の方が結構しっくり来る気がする。
株についてはあんまり知識がないので、なんとも言えないところなんだけど空売りしたりする事が出来ること自体が嫌な感じ。なんだかもう虚実ない交ぜの世界でマネーゲームっていう形容がぴったり来る感じがする。
ちなみに、某2chの書き込みを引用されていたブログがあった。

196 :名刺は切らしておりまして :2005/12/11(日) 22:17:22  
勘違いしている人が多いみたいだから説明するけど…
・未出来の注文は普通に取り消せる
・一部出来の注文は残数のみ取り消せる
・全出来の注文は取り消せない
↑これ常識。
今回の問題は「新規上場」と「見なし価格」がポイント。
新規上場なので値幅制限はなく、どんな値段の注文でも受け付けてしまう。
みずほが入力した注文で初値が決まり、売り残数が見なし価格で残っていた。
残数がストップ安でもある見なし価格でどんどん約定していったから、約定処理が
なかなか終らない。 そのため、取り消し依頼が来ても処理できなかった。
ちなみに、取り消し依頼の値段だが、これは実は「任意指定」となっている。
要するに入れても入れなくても良いわけだが、今回の不具合はどうやら
見なし価格と取り消し依頼の価格を比較する前の段階で発生したため、間違った値段が
入っていなかったとしても取り消しは受け付けてくれななかった、ということになる。
 

220 :名刺は切らしておりまして :2005/12/11(日) 22:32:02  
不具合ではなく、仕様だろ。 約定処理中に取り消しが入った場合のプライオリティーをちゃんと仕様書で明示してあるなら別だけど。
約定処理のキューに入ってしまった注文は取り消せないという仕様。
つまり、どの時点で約定であるのかという定義の問題だな。
このシステムは、売り手と買い手がマッチして売買処理を受け付けて処理のキューに入った時点で約定とみなしている。
そして、東証としては処理が完全に終了する前なら、約定ではないと言い始めたという訳だな。
処理的には、東証の言い分を満たす処理は、相当複雑になる。
今の仕様になっているのはある意味当然だな。 というか、東証の言い分を処理するためには、システム設計時に明示していなければ、実装は不可能だろう。
そして、東証が明示していたらならテストも行われて正しく動作したとしか思えない。

その内容は全般的に東証に対して批判的、F通を擁護する内容が多かったように思うが、それはそれでF通の内部工作員なんじゃないのか?なんてうがったことを考えてしまう。とはいえ、引用部は妙な説得力があり、一概にF通悪し。と言いづらい気持ちになるのも確かだ。
でも、仕様書に提示してあったらテストしてあるはずだ。って言うのは、ちょっとウソかも?それは道路標識で60km制限が表示されていたら100kmで走る奴はいないはずだ。見たいな感じ?(例がよくないかも?)
まぁ、仕様書が正しくあっても、リリースが迫っておりキャンセル処理というどちらかというとイレギュラーな処理に関するテストのプライオリティが低かったりするというのはよくある話で。
でも、こんな議論や心配はよそに・・・

日経平均今年最大の上げ…334円高の1万5738円
週明け12日の東京株式市場では、日経平均株価(225種)は大幅続伸し、1週間ぶりに年初来高値を更新。
終値は前週末終値比334円65銭高の1万5738円70銭と、今年最大の上げ幅となった。
東証株価指数(TOPIX)も同26・29ポイント高い1617・52と続伸、年初来高値を更新した。第1部の出来高は約31億3000万株だった。

日経平均は大幅続伸してしまっていたりするわけだ。