「先生!どうしてこう、白か黒かでしか・・・」

物事を判断するときに白黒はっきりさせるっていうのは、非常に大事なことだとは思う。だが、一部が白いからってすべてが白い訳じゃないし、一部が黒いからってすべてが黒い訳でもない。つまり物事は白黒入り交じったホルスタイン柄の様なものだと思う。あー、牛乳飲みてぇ。
当然、片方から見れば黒い所しか見えないから黒いもの。と思われてしまうかもしれませんが、そうではないと思う。

日中の過去知り変化 反日デモに反発の高校生
中国での反日デモのテレビ映像に「中国はおかしい」「悪いのは向こうだ」と、過去を知らないまま反発する若者たち。そんな若者に日中の歴史を学び、考えを深めてもらおうという取り組みが関東や北陸の高校で行われ、授業を通じた子どもの変化が25日から三重県で開催される日教組教育研究全国集会で報告される。
中国で反日デモが広がった昨年4月から関東地方の高校で行われた現代社会の授業。50代の男性教諭は、デモをどう考えるか生徒に尋ねた。
9割が「昔の戦争を今さら中国が持ち出すのはおかしい」。「日本は十分反省している」も7割に。デモ拡大の理由は「分からない」などの答えが返ってきた。
教諭は「歴史を知らない」と感じ、近代史を簡単に教えた。犠牲になった住民の遺骨を残す中国の記念館を見た体験を話し、南京事件の生き残りの中国人証言などを特集したテレビ番組のビデオも見せた。

「日本は十分反省している」等と高校生が感じることに対して「歴史を知らない」って言う論理展開がなされるのがよく分からない。まぁ「歴史を知らないから今の上っ面の政府の行動だけを見て反省なんて意味にうけ取っちゃうんだろう?まだまだ反省が足りないんだよ日本は。」って言う様な論理展開なのだろうが。
いやはや、こういう教育ってちゃんと双方のスタンスをキッチリ見せる必要があると思うんだわ。その教師が日本の反省が足りないと認識しているからといって、それをすべての生徒に対して押しつけるというのは間違っていると思う。その教師の思想を批判する気はない。ただ、その教師の思想を押しつけるような行動をしたこと、その行為は批判されてしかるべきことだと思う。
自分の思想およびその思想に反する思想、それらすべてに触れる機会を与え、生徒に考えさせる。それができずして何が教育か?教えてやっているという独善的な考え方に虫酸が走る。