「先生!んなこたぁ分かってると言われそうですが」

先般、福井に帰った際に実家には歳の離れたいとこが三人いる。15歳、12歳、6歳という三人だ。この三人はそれぞれ今年新高校一年、中学一年、小学一年となったばかりだ。子供が一気に進学するって言うのは金がかかって大変だろうと思う。
さて、そんな子たちを見て驚いたのが牛乳の消費量だ。その昔、私も結構飲んでいたような気がするけど、これほどまでとは。一週間で10lの牛乳が消えてなくなる。まぁ、普通に平均でわると、一日1.5l弱なので、一人頭500ml。たいした量ではないかもしれないが、それでも、学校で給食を食べてきているのだから、朝食と晩飯、そしておやつ時しか飲む機会はないわけだ。にもかかわらず一週間で10lが消える。凄いな。でも、そんな家庭も今はレアケースのようである。

<牛乳>もっと飲んで!とあの手この手 ペットボトル化も?
牛乳離れが進んでいる。北海道では3月、生産過剰となった集荷済みの生乳1000トンが捨てられ、酪農家は減産傾向を強めている。生産現場の努力に報いようと、牛乳をもっと飲んでもらう新たな取り組みも始まった。【坂巻士朗】
北海道農協などが廃棄処分を決めた3月16日を境に、道庁農政部長の西山泰正さん(57)は、勤務中の習慣を変えた。「庁舎に着いたら、まず牛乳をコップに一杯。お客さんに出したら一緒に付き合うので、勤務中に5杯は飲んでいます」

牛乳が全然消費されていない状況は知っていたが、地道な対応をし始めているようだ。それはいいことだと思う。生産業者や関連産業の社員自身が消費を促進していく。ある意味あるべき姿であると言えるだろう。

厳しい状況をばん回するため、協会が取り入れようと考えている作戦がある。厚生労働省令で、ガラス瓶か紙パックに詰めるよう決められている牛乳の“ペットボトル化”だ。
厚労省基準審査課は「省令は1951年に制定されたため、牛乳の容器としてペットボトルは想定されていない。しかし、申請があれば、食品安全の面から認められるかどうか審議する」と説明する。
牛乳を主成分としたコーヒー牛乳などの乳飲料は02年、既にペットボトル詰めが認められている。手軽に持ち運べる利点があり、本田会長は「省令の改正に向けての話し合いを国と始めている」と前向きだ。
ペットボトル容器で、売り上げを大きく伸ばしたのは緑茶だ。全国清涼飲料工業会によると、90年は5万5000キロリットルの生産量だったが、00年に500ミリリットル以下の小型のペットボトル容器を本格導入したところ、生産量は1.5倍に増加。その後も毎年1〜4割増を続け、05年は264万キロリットルに上った。
同工業会は「15年で50倍以上も伸びた製品は他に聞いたことがない。急須でいれていたお茶を、ペットボトルで飲めるようにしたことで、食事の時だけではなく、のどが渇いた際の飲み物に変えた点が広く受け入れられた」と指摘する。
「いつでもどこでも飲める牛乳」がペットボトル化で実現するか。生乳廃棄といった悲しい場面を繰り返さないため、試行錯誤は続く。

確かに生乳廃棄と言う現状は悲しいと思っていますが、ペットボトル化された牛乳を飲みたいのか?と言われると。。。微妙。だって、ぬるい牛乳は・・・飲めないよね。