「先生!プライバシーってなんですか?」

いや、こういう言葉の定義ってすごく難しいと思う。特にルールがあるわけでもない*1ので、ここまでが個人情報だ。という線引きが人によって違うのである。当然だけど。
先日、うちの会社でこんなことがあった。「手のひら静脈認証の開発/テストのためにデータ採取を行う。より正確な分析ができる事をテストするために、静脈のデータが大量に必要である。手のひら静脈のテストデータ採取にご協力ねがいます。」と。。。正直、私は手伝わなかった。*2
手のひらの静脈認証データなんて、今後どのような使われるか分からない部類の情報である。そんなものを提供する気にはなれない。たとえ社内であっても。協力しないことによる評価が下がったとしても。
と、意地をはってたら、私以外の人はすんなりホイホイとデータを提供しているではないか?私にはその感覚が分からなかった。ま、他の人から言うと静脈データくらいでガタガタ言うお前の感覚が分からない。って所だろうが。
プライバシーの侵害だっ!と叫ぶのはよい。でもそのためには自分で最低限のプライバシーを保護するための行動もしておかなければ、意味がないと思うのだが・・・。

*1:法律ではその適用範囲として住所、氏名、年齢、性別、生年月日、電話番号などの「基本情報」と、それ以外に国籍、人種、本籍、勤務先、職種、地位、学歴、職歴、結婚歴、離婚歴、取引銀行、クレジットカード番号などなど。また、その情報単体では個人の識別ができないが、他の情報と容易に照合することができ、それによって個人を識別することができる情報も個人情報とみなすことが一般的であるとのことと定義しているが・・・その定義自体があいまい。

*2:ちなみに、うちの会社の守秘義務やデータ漏洩に対する取り組みに私は絶対の信頼をおいていない。どちらかというと、ダダ漏れしちゃうのではないか?と危惧している。