「先生!悪影響といえば悪影響かもしれませんが・・・」

消費者金融のCMはいつのころからアイドルの登竜門的な存在になってしまったのか。そう、小野真弓あたりからかな。アイドル的にはイメージは多少悪くてもその露出の多さは魅力的なんだろうなぁ。消費者金融としてもそのイメージをアイドルで緩和できると思えば、Win-Winの関係なのかもしれない。
さて、そんな消費者金融のCMの自主規制についていかのような報道がされている。

消費者金融大手5社、CM自粛時間を延長
消費者金融大手5社(武富士アコム、プロミス、アイフル三洋信販)が、4月からテレビCMの自粛時間を延長することが15日、分かった。
テレビCMを多用しての宣伝が多重債務者を増加させる一因と指摘されるなど、社会的な批判が高まっていることに配慮した。
5社は現在、午後5〜9時のCM放映を自粛しているが、これを午後10時まで延長するほか、午前7〜9時の放映も取りやめる。
さらに、CMが集中している午後10〜12時の時間帯を対象に、1社あたりの出稿量を制限する自主ルールも新たに導入する方針だ。

んーーー。正直どうしたら良いものか。多重債務者を増加させる一因と指摘されてしまっては、自粛する。と言う行為が妥当だとは思うのだが、CMを見たからと言って金を借りてしまうって言うその個人の意志の弱さが問題なのであって、CMが問題なのではないような気がする。別に私ゃ金を借りる気がないもんだから、凝った作りのCMを見ては、金あるなぁ。凝ってるな。と思ってみたり凝ってないCMでも短期間にバリエーションをドンドン増やしていく方式を取っているのを見ると、飽きさせない工夫だよな。とか。そんな感想しか抱かない。
ちなみに、自他ともに認めるテレビッ子である私が一番危惧しているのは、この消費者金融のCM自粛に伴い、プライムタイム、ゴールデンタイムのCM単価が下がるのではないか?って事。CM単価が下がるって事は、番組の予算が下がるって事であり、最終的には番組の質が下がる。と言うことに結びつくのではないか。予算=質ではないが、質が高い作品を作るには金をかける必要があるケースが多いわけである。
もはやテレビはタダと言う考え方自体が古い。と言われればそれまでだが、でもやっぱりタダで上質な番組が見れる。そういう状態をできれば継続してほしい。消費者金融のCM自粛がテレビ番組の内容にまで影響しないことを祈るばかりである。