「先生!スウィングガールズ鑑賞です」

で、引きこもりにはDVDをたくさん見る時間があってですね、これはDVDではないんだけど、以前テレビ放送していたのを録画して未消化だったスウィングガールズを消化。

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

総評としては、面白かったっすよ。DEATH NOTEみたいに原作を知っててそれ以上を求めるわけでもなく、シリアスな話の整合性を求めるわけではなかったので、バカ映画と言うと怒られるかもしれないけど、気を張らずに見られるオキラクな映画としてありですわ。
話の流れはあくまでもご都合主義の塊であり、その中身に説得力は無い。だけれども観客としてもそれを求めて見ているわけではないので、それはそれであり。
でも、青春群像劇として描くにはもう少しあの表情の意味・・・とか、それぞれ少々あるいいシーンを掘り下げてみても良かったのではないかと思う。そういう意味では、アクセントとして用意されている竹中直人のエピソードを丸ごと削ってでも学生の心境を描いても良かったのでは?と思う。だって竹中直人のエピソードは全体から言うとほとんどなくてもいい話だし(笑)ま、見たのがテレビ版なので、映画版からカットされている箇所があるのかもしれないので、その辺は分からないけど。
たとえば、飽きっぽかった主人公の変貌は多くは語られていない。だけれども、音楽以外への大きな変化っていうのもあったんじゃないか?また、ピアノ担当の彼は吹奏楽部を辞めた後、ソコからの立ち上がりの姿とか、トロンボーンの娘が引っ込み思案から自立する姿に変わっていくところとか、トランペットの娘の恋とか、描こうと思えば丁寧に描ける部分はいくらでもある。ま、その辺をどの程度の割合で盛り込むか?とか言うのは難しいバランスだとは思うけど。逆にその辺をサッパリと切っているので音楽のシーンを長めに取ることが出来ているということも考えれば、バランス的には・・・あれが最良なのかね。まぁ、分からん(笑)
とはいえ・・・まぁ、DEATH NOTEよりは見終わった後の爽快感は高く、そして少しだけ「ジャズっていいなぁ」って思えた。一瞬、ジャズのDVDでも買ってきて聴いてみようかな?って位には思わされた(笑)
あと、途中で出てきた鉄工所の兄弟、アレがいいじゃないか。俺、あいつらに一番感情移入したよ(笑)*1

*1:あれこそイラネーだろ?と言われそうだけど(笑)