「先生!嗚呼、なんという初々しさか」

この物語を読んだ。現実なのか創作なのか、それは分からないけれどもスッキリと読み取れるその文章はとても好感がもて、さらに何とも言えない感じで鼻の奥がツンとする感じもあった。

キスの時って目を閉じるから何にも見えないってことに初めて気付いた
http://anond.hatelabo.jp/20080526042718

何年生きていても初々しい気持ちを持っているって言うのは凄いと思うと同時に羨ましかった。もっとも、それは彼女自身が持っていると自覚していたものではなく、不意に突然訪れた瞬間に身体の奥のココロの中から湧き出てきたものだったんだろうと思うが・・・。
果たして俺は今後の人生でこれほどの初々しさを持って感動できる瞬間があるのだろうか。そして、初めてのあの感覚を今はもう忘れてしまっていて、なんとも思い出せない悲しさと来たらなんということか。そう言う風に感じた。
ただ・・・、過去を振り返っていつまでもウジウジしてても仕方ないんだよね。正直もう、ウジウジするのは飽きた。とはいえ、なんて言うか無理やりウジウジしないように昇華させたしっくり来ないこの気持ちは腹立たしさに変わってる。でもその一方で他人を悪く思って自分を正当化しようとする防衛本能が働いていることを自覚するたびに、自分自身の小ささがさらにイヤになったりする。人を嫌いだと思う事を悪いことだと思い込みすぎている所があって、人を嫌いだと思うたびにそう思ってしまう自分自身が嫌いだと思ったりする。バランスが上手くとれないな・・・。なんとなく人間的な欠陥が見え隠れする気がするよ。
でもね、そんな俺でもきっと来る。自分にも何か新しい驚きを、初々しい気持ちを感じる瞬間がこれからの人生においても・・・そう信じようと思う。明日を見ないと生きていけないのだから。