「先生!ついでに。」

数字の情報っていうのは恣意的に作ることが出来るって言う例を一つ挙げておこうと思う。つい最近読んだ記事なのだが、このデータは酷すぎる。と思ったので・・・。

同棲した80%が幸せな結婚まで至っていない!?
先日、このテーマにあわせて緊急アンケートを募集しました。
予想通りというか、その結果ではなんと驚愕の結果が出ました!!
1:結果的に結婚まで至らずに別れた 57%
2:現在同棲中、具体的な結婚予定あり 19%
3:現在同棲中、結婚したいが彼がしたがっていない 10%
4:現在同棲中、すでに別れたいと思っている 14%

同棲は結婚への近道? 破局の序曲? [久野浩司の恋愛コラム] All About

えーっと、これを見て何を思われるでしょうか?
テーマは同棲は結婚への近道か?破滅への序曲か?と言う事です。つまり、同棲は結婚に対してポジティブな結果を与えやすいのか、ネガティブな結果を与えやすいのか?と言うことです。で、この集計ですよ。いやはや、やってられねぇよな。と言う感じです。
なんでって?だって、このアンケート結果って足すと100%なんですよ。「同棲後、結果的に結婚した」と言う選択肢が無くて100%ですよ?どういう事ですか?と言う事ですよ。ポジティブな結果を排除して集計すりゃネガティブな結果になるのは当然ですよ。
とまぁ、こう言うデータを見せられたときに、そうなんだ同棲って結婚に対してはネガティブなのね。と言う風に受け止めてしまうのか、それともデータを冷静に見てそう言う意見もあるのね、程度にとどめるのか?と言う所にリテラシの差が出てくるのかもしれませんが。そう言う意味からも、数値のデータって言うのをあまりにも鵜呑みにしすぎないようにする。一旦そのデータの意味を再度確認すると言う作業はきっと大事なんだろうなぁと言う気がしました。
ちなみに、上記のデータを元にして検討するなら、現在同棲中の情報のみに決めて検討すべきでしょう。つまり選択肢1にはそれと対となるケースが存在しないのだから、選択肢2,3,4のみで検討すべきだと思われます。そうすると「結婚予定あり:彼がしたがってない:別れたい=19:10:14=44%:23%:33%」となる。ただまぁ、この結果からも同棲がポジティブな影響を与えるケースは半々、もしくはそれ以下だという事は分かるね・・・。
ちなみに、正直な所のおいらの気持ちとしては、同棲が結婚に対してネガティブな影響を与えるカップルは同棲せずに結婚なんてしたら結局離婚しそうなので、期間を決めてでもいいので、結婚前に同棲っていうのはやっておくべきだと思ってますです。はい。あとね、結婚はゴールではないんですよ。結婚はスタートなのですよ*1。なので、同棲後結婚したのか?と言う事も大事でしょうが、そのデータと同等に「離婚したカップルのうち同棲を経験したカップルはどの程度いるのか?またその同棲した長さはどの程度だったのか?」と言う事もデータとしては重要な気がしますです。はい。

*1:JAYWALKの歌っぽいな「何も言えなくて・・・夏」(苦笑)