「先生!実家の避難について」

さて、今回の東日本大震災の件で、津波が大きな被害を与えた。という事は周知の事実だと思うんだけど、そこから学ばないといけない事が多々あるかなぁ。と思っている。
とりあえず、速報レベルだけど仙台河川国道事務所がだしている津波被災状況を参考に考えてみる。
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 被災状況速報(河川・海岸編) [PDF]
これを見ると、海岸線から10kmくらいは津波の被災地域になる可能性がある*1。というのが判る。
さて、ここで、自分自身の生活で見てみると、高知の実家が気にかかるところとなる。東南海地震が発生した場合、実家が被災するのか?という事。
実家の位置を海岸線からの直線距離で測ったところ、3km程度であった。うん。被災するね。きっと。ということで、被災する事を前提として、では、どのように生き残るか?という事を検討しなきゃならないと思う。
そこで、市が発行する緊急避難場所一覧を参照してみた。風水害、地震津波の避難場所一覧が記載されているのだが、実家近辺は津波の避難場所の定義がない。実家よりも海岸線に近い場所については、非難指定場所があるため、想定上津波が来ないという風にされているんだと思われる。・・・役に立たねぇ。
ということで、自分で考えてみることとする。
まずは津波の到達時間についてだが、地震から15分〜30分以内程度だと見る。これ以上は掛からないだろうし、もしかするともっと早く来るかも知れない。このへんは高知県の過去のデータを今度探してみよう。とりあえず、資料がない今は、間をとって20分だとしておく。
では20分で非難する場合に、どこまで避難できるか?という事を考えていこう。20分で移動できる距離は徒歩ならせいぜい1.5km。チャリや車などを使えば距離は伸びるが、残念ながら実家に現役のチャリはなく、車は避難するには向かない。うむぅ・・・1.5km圏内に山などの自然の高所はないなぁ。実家から道なり3km程も行けば、山の中腹まで上がれるので、ここならば安心だと思われるが、ここまで移動するのは非常に困難だろう。
では、人工構造物になるわけだが・・・一番近くにあるのは学校施設だ。ただ、この学校施設は海岸線から延々と続く田んぼの中に建っている感じであり、果たして波に対して耐えうるか?という事が疑問になる。また、建物として東西に長い建物であるため*2、南から来る波をモロに受ける方向に建っている事となる。これは、あまりいただけない。この学校より北側に行けば、少なからず構造物は増えてきて、波の勢いも多少は減少するかも知れないが・・・まぁ、あんまりあてにしないほうが良い建物だと思われる。
近場にあるショッピングモールの屋上駐車場を次の候補として考えてみたが、哀しいかな田舎のショッピングモールは平屋造りなため、波高予想を10m程度として見積もった場合、非常に心もとない*3。しかし、地図を眺めていると、そのショッピングモールの北側にまた別の学校がある事に気づく。この学校ならば、南側から来た波をショッピングモールで受けて、さらに旧商店街の建物密集地域を超えて来るので、かなり波の勢いが落ちるのではないか?と思われる。実家からの距離も道なりで800m程度だ。十分間にあうレベルだと思われる。
とりあえず、ここを第一候補とすべきなんだろうなぁと思った。
・・・・んまぁ、今週末に実家に帰ったときに親父らと少し話してみよう。

*1:もっと具体的に調べようと思ったら各地域の標高情報とか、さらに後から出る詳報などを参照すべきなんだろうけど・・・。

*2:学校だから当然だけど

*3:4F建て以上の建物である事が最低条件となるだろうな